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STU48、4thシングルが初登場1位 “らしさ”と“グループの成長”のバランスが鍵に

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STU48『無謀な夢は覚めることがない』通常盤 (Type A)


 最新のオリコンシングルランキングによれば、STU48『無謀な夢は覚めることがない』が287,713枚で1位、SixTONES vs Snow Man『Imitation Rain / D.D.』が76,653枚で2位、E-girls『別世界』が27,439枚で3位という順位になった。圧倒的な1位の売り上げに対して、前週リリースの『Imitation Rain / D.D.』がねばり強く2位に付けた結果となっている。

 今回首位を記録したSTU48は、2018年にデビューした瀬戸内7県を拠点とするグループ。これまでに3枚のシングルをリリースし、今作が4枚目となる。表題曲は力強いダンスナンバーで、大きな夢へと立ち向かう姿勢を促すパワフルな応援ソングだ。作詞は秋元康、作曲はツキダタダシ、編曲はAPAZZIツキダタダシはこれまでに多くのアイドルソングやアニソンを手掛けてきた作曲者。過去にはAKB48乃木坂46のB面に数曲、けやき坂46に「NO WAR in the future」などを提供してきた。48&46グループとは関わりの深い人物だ。

 ところで、STU48と言えばデビュー曲の「暗闇」から特徴的な作風を見せていて、「瀬戸内の声」や2ndシングル曲「風を待つ」などにおいてもピアノやストリングスの爽やかなサウンドがグループイメージと強く結び付いていた印象がある。どこか懐かしく優しいメロディや、温かいコーラスが土地柄にマッチして、まさに瀬戸内海周辺の爽やかな気候を感じ取れる独自のカラーがあった。年々規模を拡大している48グループだが、その中でしっかりと地元を大事にし、地域性を作品に昇華することにこだわりを見せているグループなのだという印象がある。

 ところが、そうした楽曲で培われた“STU48らしさ”は本曲では感じられない。むしろ、乃木坂46インフルエンサー」やラストアイドル「青春トレイン」を彷彿とさせる作風で、既存の楽曲の“型”を踏襲している印象だ。これまでの作品から想起されたのが“穏やかな海”だとしたら、この曲で思い起こされるのは“荒波”。4枚目にして早々に訪れたこの大胆な路線変更に面食らいそうになるが、カップリング曲に耳を傾けるとちゃんと安心させられた。

 なかでも、Type-Cに収録されている「瀬戸内の妹」は彼女たちらしい。ゆったりとしたリズムで繰り広げられるピアノとギターの伴奏に、やわらかなボーカルが乗るやさしい楽曲だ。これぞSTUと言うべきフォーキーな音作りと、達観したような目線の歌詞。岬でひとりぽつぽつと歩く主人公の絵が浮かぶ。作曲は詳細不明の“未来”という名義。この意味深な名前でB面に収録させるのも面白い。

 グループとしての知名度はまだまだだが、表題曲の力強さから今後の飛躍を大きく期待させられるリリースだ。そして、そんな中でも“らしさ”を忘れず保っているシングルだと言えるだろう。今後はその“らしさ”とグループの成長とのバランスをどのように取っていくのか、注目だ。



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