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櫻坂46、メンバーの隠れていた個性が発掘? 魅力を巧みに引き出す『そこさく』の企画力

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櫻坂46『Nobody’s fault』(通常盤)


 先日放送された『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京)は3週に渡って放送された「センス女王決定戦」の最終回。ワードセンス・芸術性・デザイン力といった様々な項目でメンバーがセンスを競う中、見事センス女王の座に輝いたのは2期生の幸阪茉里乃だった。幸阪のセンスが特に光ったのは、メンバーキャッチコピー選手権と写真集の帯コメント選手権でのこと。いずれもワードセンスが問われるもので、彼女の的確な文章力と鋭い観察眼が評価されたのだろう。たとえば、幸阪は渡辺梨加に対して「よく誘拐されるお姫様」というキャッチコピーを考案。渡辺の可憐なアイドル像が凝縮された秀逸な一言だ。また、井上梨名の写真集の帯には「地方から上京してきた井上梨名。都会に染まりきってしまう前の彼女の姿を目に収めておきたい」とコメント。地方出身の井上のまだ抜けきっていないあどけない魅力をうまく捉えていた。これまで同番組において幸阪が目立つ機会はあまり多いとは言えなかったが、今回の企画で秘めていた才能を発揮した印象がある。メンバーの個性を引き出す同番組の企画力がしっかりと生きた結果と言えるだろう。

 今回の放送でメンバーたちは、6つの種目で競い合った。メンバーキャッチコピー選手権、写真選手権、Tシャツデザイン選手権、写真集の帯コメント選手権、番組キャラクター選手権、動画編集選手権。どれもセンスを競うという目的だが、それぞれの個性も見えてきつつ、他のメンバーをどう見ているかというメンバー同士の関係性も浮かび上がってくるものも含まれていて、まさに一石二鳥の優れた企画だったように思う。たとえば、メンバーキャッチコピー選手権において小林由依が幸阪に対して「渋々増本」と回答。その理由として「(幸阪と増本は)いつも一緒にいるイメージがあった」「でも幸阪ちゃん的には渋々増本に付き合ってあげてるのかなって」とグループ内だからこそ分かる2人の独特の関係性を挙げていた。その後トークは幸阪と増本へと移り、2人の“マウント合戦”へと発展。前回女王の小林のさすがのワードセンスが光りつつ、(今後の収録にも活かされそうな)2期生の関係性も感じ取れる印象的な場面となっていた。

 このように、ここ最近の同番組の企画はメンバーの魅力を巧みに引き出している印象だ。「Nobody’s faultゲーム」の回にしても、メンバーの長所をアンケートで集計し本人に答えさせる“自分の長所当てクイズ”が印象深い。メンバーたちがお互いのことをどう見ているか知れる上に、バラエティ的にもしっかりと盛り上がり、さらに他人から見た長所を本人が知ることで今後の活動にも繋がるメリットもある。単にゲームをするのではなく、こうしたメンバーの良い部分や人柄、そしてメンバー間の関係性が同時に浮かび上がる企画は跳ねているように思う。また「決起集会」の回では、ぶりっ子キャラを定着させたいという守屋麗奈の提案に対し、あまりそういったキャラクターとは縁のないメンバーたちにも振ることで盛り上がりを生んでいた。良い面をアピールするのももちろん重要だが、普段あまり見られないことをすることで生まれる意外性も必要だ。なぜなら今回の幸阪のように、隠れていた個性が発掘されることもあるためである。

 そういう意味でも、今回の「センス女王決定戦」はメンバーの様々な一面が見れた回だったように思う。大沼晶保の独特の感性が味わえた“沼ソング”にしろ、山﨑天の芸術センスにしろ、番組キャラクター選手権で“バラエティセンス”を見せた井上と武元唯衣の2人にしろ、番組の企画がメンバーたちの個性を存分に輝かせていたのではないだろうか。


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